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競馬交差点2007年7月27日

今週のテーマ

1.JRA最多勝樹立
2.まずは、軸率だ

1.武豊騎手が、岡部元騎手の記録を塗り替え、JRA通算最多勝を達成した。
  土曜日の小倉メインで岡部元騎手の記録に並び、つづく小倉最終レースで、
  いともアッサリと記録を塗り替えてしまった。
  過去の記憶からすると、記録がかかったところで、足踏みする騎手が多かっ
  たように思うが、その"アッサリ"が、いかにも武豊騎手らしいといえるだろう。
  「やはり、ユタカは凄いなあ…」と思う一方、「ふだんから、これぐらい
  ガンバッてくれればいいのに…」とも思う。2週後には、渡欧する予定らしく、
  凱旋門賞ではメイショウサムソンに騎乗する段取りになっている。
  そんなこともあって、"アッサリ"だったのかもしれない。
  メイショウサムソンの主戦ジョッキーは石橋守騎手で、これまで十分に能力
  を発揮してきたのだから、凱旋門賞での騎乗もあってしかるべきところ。
  ファンによっては、凱旋門賞での武豊騎手騎乗に異論のあるところだろう。
  しかし、その異論もこれでトーンダウンだろう。
  ご存じのように、メイショウサムソンは、父オペラハウス、母の父ダンシング
  ブレーヴという"凱旋門賞チルドレン"である。それも"とびきり"であろう。
  その馬に、JRA史上に最高の勝ち星をもつ武豊騎手が騎乗する。
  凱旋門賞と何ら関連性のない昨年のディープインパクトの挑戦とは違い"
  役者がそろった"感がある。
  メイショウサムソンが地味な存在なので、昨年ほど世間の注目を浴びること
  はないだろう。競馬マスコミでも、それほど注目度はないようで、下手して
  間際になると「ウオッカ」とかいって騒ぎそうであるが…。
  メイショウサムソン+武豊騎手の勝ち負けはともかくも、凱旋門賞へのこの
  コンビの参戦は、日本競馬が、グローバルスタンダードで迎えた歴史的瞬間
  であることは間違いないだろう。 2.総合評価◎の取捨選択について、夏の福島開催では、大いに迷うところと
  なった。3歳馬が古馬に編入されて、クラスが再編成されたからだ。
  まだ、その影響は残っているが、おおむね春シーズンの"状態(出現動向)"
  に回復したようである。
  ただ、単勝予測オッズの"ライン"については、調整が必要であるようだ。
  「総合評価◎の取捨選択ができるだけで、どれほどの意味があるのか?」と
  いう疑問をもつ読者もいるだろうが、仮に3着以内でも「この馬だ!!」と
  いうのが1頭でも特定できれば、その効果は抜群である。「仮に1番人気でも、
  この馬は確実と教えてくれれば…」とある人に言われたことがあるのだが、
  よく考えれば一理あるのだ。
  たとえば、馬連の的中率は、軸の的中率×相手の的中率とイコールである。
  軸の的中率が70%とすれば、馬連の当たりも70%と勘違いしているファン
  もいるが、相手も、どの程度で仕留められるかによって、馬連の的中率は
  大きく変わってくる。
  総流しをすれば、軸の的中率が70%なら、馬連の的中率も70%だが、
  ギャンブルなのだから「当たればいい」というものではない。
  少しでもプラスに持ち込んでこそギャンブルにおいては"勝ち"なのである。
  総流しというのは、点数が多い分、つねに"負け組"の恐怖にさらされること
  になる。
  軸の的中率が70%で、相手の的中率も70%なら、70%×70%=49%
  である。このケースの馬連で期待できる的中率だ。つまり2回に1回。そして、
  たぶん、われわれが望みうる最高水準だろうと想像する。
  こういうフィールドでわれわれは、戦っていることを、つねに計算しながら
  投票をすべきなのである。
  とすれば、とりあえず、相手はおいて、軸の成功率をどこまで高めることが
  できるか。はじめの一歩というものだろう。
  総合評価◎の取捨選択に、こだわっている理由がそこにある。

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