NAVIKEIBA

Welcome!

競馬交差点2008年1月11日


あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


今週のテーマ
1.ガーネットステークス
2.シリーズ"数値予測"第7回


1.金杯は「見ていたほうがいい」というような話をしたが、レース予想で  は、中山金杯、京都金杯ともに馬連レベルで当たってしまった。馬連では、
 きわめて順当な結果だったからである。そして、その結果には、別の意味で
 ホッとしている。スタートから、メチャクチャでは、今年の競馬が思いやら
 れるからだ。
 今週は、ガーネットステークスである。これまた、一見とらえどころないハ
 ンデ戦なのだが、よく見ると、過去10年に連がらみした馬たちに共通した
 特色がいくつかある。
 ダート1200mというのだから、ダートの得意な馬。そう考えるのがふつ
 うである。そして、それは間違いではない。ではあるが、過去10年の連に
 からんだ馬には、芝のスプリンターの名前が結構見られるのである。
 1999年1着ワシントンカラーは、スプリンターズステークス4着馬。
 2000年2着セレクトグリーンは、スプリンターズステークス8着馬。
 この当時は、スプリンターズステークスが12月に行われており、年末の芝
 1200のGTに出走した馬が、ダート1200mのガーネットステークス
 で活躍した。
 2004年2着ブルーコンコルドは、芝1200mのGVで連にからんだこ
 とがあった。2005年1着のメイショウボーラーは、芝1200mのGU
 CBC賞4着馬で、2歳から3歳にかけてマイルのGTで活躍したというス
 ター・ホースでもあったが、もちろん芝1200mのGVでの優勝経験があ
 った。
 2006年の優勝馬で、2007年の2着馬でもあるリミットレスビッドは、
 9月に移行したのちのスプリンターズステークスではあったが、出走した経
 験があった。
 今回、本命視されるのはたぶんスリーアベニューだと思うが、昨年このレー
 スを勝ったのちに、芝1200mのGT高松宮記念に出走。惨敗はしてしま
 ったが、芝スプリンターとダート1200mの関係性を見れば、この挑戦は
 必ずしも無謀なものではなかったといえよう。かつ、今回これが、中心的役
 割を担うだけの"根拠"といえるのかもしれない。


2.競走能力のさまざまな断面についての解説を、さらにつづけたい。
 スピードについて解説中で、そのスピードには4つのものが考えられ、走破
 時計、上がり3ハロンタイム、瞬発能力について触れた。
 第4は先行力である。
 先行力は、イコール脚質と考えられることが多い。もちろん、間違いではな
 い。しかし、先行するためには、スタート・ダッシュする必要があり、これ
 を"テン"のスピードともいうのだが、これがないことには先行することもま
 まならない。たまに、"逃げ馬不在"などで、ゆったりとしたスタートになる
 こともあるが、そういうイレギュラーなケースを考えていても仕方ないだろ
 う。
 テンのスピードは、当然にタイムによって知ることができる。ただ、個々の
 馬のそれが、公式に発表されているわけではない。推計すればよいのだが、
 トータライザーでは、そこまではやっていない。
 というのも、"先行した"という実績によって、ダッシュ力があるかどうか、
 おおよそわかるからである。加えて、これが決定的な要因になるなら、つま
 り"逃げれば、必ず勝つ"というのなら、そういう推計も必要だろうが、どう
 もそういうことはない。ならば、先行した実績=先行できるだけのダッシュ
 力がある、ということでも十分なわけである。
 それでも、たとえば前走の1回限りのものであれば、結構、疑わしいケース
 もでてくるが、しかし、過去の実績を通してのものなら、その心配もいるま
 い。そんなことを考えて、展開指標という数値をつくったのである。これは、
 その馬の過去のすべての成績から算出したものであり、かつ若干の工夫も加
 えてある。
 展開指標は"1〜30"までの数値で示している。先行力という点からいえば、
 "30"に近いほど先行力があることになる。過去のすべての成績から算出し
 ているので、想像できると思うが、まず"30"はあり得ない。後方をかえり
 みず、ただ1頭、我のみあり。バテようが何だろうが、いつも同じペースで
 逃げるようなそんな馬はほとんどいない。現実にあるのは最高で"28"とい
 ったところである。
 逃げる、あるいは先行すれば、見ればわかるように、馬群の先頭のほうにい
 るわけだから、そのままいけば、ゴールでも前のほうにいることにはなる。
 問題は"そのままいけば"という点にあるわけだが、スタートしてかなりの間
 は、上位入線候補であることに変わりはない。
 このように、先行力は、脚質ととらえてもよいのだが、実はスピードという
 面からとらえることができる要素でもあるのだ。





 (トータライザー社の唯一の公式サイト/ホームページです。
  トータライザー社では、これ以外にウェーブ・サイトは運営しており
  ません。このホームページの文章は、柏木次郎が担当しております。
  なお、"セオリー・ホルダー"、"レース予想"という名称がときどき文
  中にでてきますが、これはメール版"ニュー・トータ"のコラムです。
  駅売りのトータライザー紙には掲載しておりません)



Copyright (C) 2007 NAVIKEIBA , All rights reserved.