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競馬交差点2007年8月24日

今週のテーマ
待望の"競馬再開

ホームページのリニューアルが長引いてしまった。
読者から、メールではなく、何本か電話をいただいたのは、少々意外だったが、
伝達手段はともかくも、ホームページを楽しみにしていただいているということ
で、本当にうれしい。

リニューアル中に持ち上がったのが、馬インフルエンザによる開催中止。
好き勝手なことがいえるホームページがリニューアル中で、一言も二言も多い
筆者としては、いいたいことは山ほどあったが、JRAから事態の説明があっ
たので、その要旨をお伝えすることにした。

いずれにせよ、再開になって、まことにうれしい。
仕事がらみであるということもあるが、土曜日と日曜日にお馬さんたちが走って
いないという情景は、とてもさびしい。たぶん、これは多くのファンに共通する
気持ちだろう。
長期にわたる開催中止にすれば、農水外郭団体の"官僚"としては、"不足の事態"
のリスクを負うことなく"安全"だろうが、そういう杓子定規な方法論を打ち破っ
て、早期に幕引きをしたことは、いささか大袈裟ながら"快挙"とすらいえる。
しかも、そもそも"公営"とはいえ"ギャンブル"あるいは"レジャー"に過ぎない。
かつ、ファンには参加の自由がある。今回のような柔軟な対応で十分なのでは
ないか、と個人的には思う。

さて、以下がJRAのこの騒動に対する見解と開催再開の理由である。

1.馬インフルエンザは、人や鳥に感染するものではなく、その逆もない。
2.馬インフルエンザは、馬に感染しても"重篤"な症状を引き起こすもの
  ではなく、法定伝染病とは異なる。
3.36年前の経験に基づき、すべての競走馬にワクチンを接種している。
4.前回の騒動(36年前)以来、日本では発生していないが、海外では
  全世界で発生が報告されており、ちなみに、イギリスでも毎年発生し
  ているが、近年では開催中止には至っていない。
5.世界共通ルールとして、レース出走前に発熱やケガが認められれば出走
  はできない。しかし、そうではなく"体調に問題がない"場合には、出走
  を制限されない。
6.インフルエンザウイルスが体内に侵入している状態(陽性)であるか否
  かによって、出走が制限されることもない。
7.疫学的な調査により、陽性だった馬の数は、8月18日をピークに減少
  傾向にあり、拡大基調にあるとは考えにくい。
8.感染して発熱しても、2日間程度で治癒する軽症例がほとんどで、重症
  例がない。
9.8月17日の時点では、全体を把握できない状況にあり、満足のいく競
  馬ができるかどうか、その判断すらできなかったので、開催を中止した。
10.陽性の馬は、本来は、出走を制限できるものではないが、念のために、
  陽性の馬については、今週の開催につき、例外的に出走できないことにした。

全文はホームページで紹介されており、ぜひご覧いただきたい。
JRAにしては(一言余計かな…)懇切丁寧で、わかりやすい内容である。
インフルエンザに関する指針も、きちんと述べられており、十分に納得の
いくものだと、個人的には思っている。

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