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競馬交差点2007年11月3日

今週のテーマ
1.突然の天候悪化
2.4戦3勝
3.アルゼンチン共和国杯



1.先週、木曜日午後に原稿を書いている段階では、ダイワメジャー
 が優勝候補の一番手、つぎがアドマイヤムーンだと思っていた。
 木曜日昼の段階の予報では、金曜日に多少雨は降るが、土曜日と
 日曜日は微妙というものだった。
 この予報からすれば、パンパンの良馬場とは考えにくく、とはいえ、
 それほどヘビーな馬場状態になるとも思えなかった。
 そこで、ダイワメジャー、アドマイヤムーンあたりを想定したわけ
 である。
 本稿では述べなかったが、セオリー・ホルダー(ニュー・トータ)
 では、優勝しそうな5頭を5段階にわけて紹介した。

  高速決着  …チョウサン
  やや高速  …ダイワメジャー
  ややヘビー …アドマイヤムーン
  さらにヘビー…メイショウサムソン
  ヘビー   …ポップロック

 表現とは微妙なもので、わかりにくい面も出てくるが、"下の行く"
 にしたがって、より悪い馬場状態の中で、活躍できる馬と考えてい
 ただきたい。
 もちろん、すべて筆者の勝手な想像で、「本当にそうなの?」といわ
 れても、"本当"のところなどわかるはずもない。
 いずれにせよ、それぞれの馬場状態にあった馬をチョイスすれば、
 「正解になる」と思ったわけである。

2.さて、金曜日。"予想すらできなかった"とは、このこと。
 いきなり台風20号が発生した。最初のころの予報は、日曜日に関東
 に近づくというものだったが、時間が経つにつれ、台風20号が"高速
 台風"であることがわかった模様。
 その結果、「土曜日に関東に最も近づき、前線を刺激して、大雨を降
 らせるだろう。ただし日曜日は好天」という予報に変わった。
 そして、現実にそうなったわけである。
 雨がザアザアと降っていた土曜日の夕刻が最終判断である。
 台風なのだから、「明日日曜日は好天」もよくわかる。正直、馬場状態
 の想像はつかないが、そこを無理に想像するしかない。
 好天なら、発走時刻の日曜日15時40分までに、馬場が回復するのは
 確かだが、どこまで回復するか。そういったところだろう。
 台風一過ともなれば、予想外に気温が上昇し"やや高速"になることも
 あるだろう。
 ただ、いまの時期からすると"さらにヘビー"で終わってしまう可能性
 のほうに分があるとはふつうは考える。ことに、外は土砂降りの土曜日
 の夕刻に考えていたわけだから、後者のほうに、心証は傾きがちになる。
 レース予想(ニュー・トータ)では、"2頭軸"方式(相手4頭、計8点)
 を相変わらず採用しているので、"さらにヘビー"な馬場状態にフィット
 すると考えているメイショウサムソンを首位候補の筆頭に、"やや高速"
 のダイワメジャーを首位候補の二番手にした。
 "やや高速"にこだわったのを不思議に思う読者もいるだろうが、現に、
 天皇賞の翌日月曜日には、東京で"夏日"を観測した。
 台風一過で、そういうシーンに過去何十編もでくわしている。
 そのセンも捨てられなかったのである。
 馬場状態を考えてアグネスアークを相手候補に急遽加え、結局、馬連、
 馬単レベルで、秋の天皇賞が当たった。
 これで、この秋のGTは、スプリンターズステークスと秋華賞の当たり
 を加え4戦3勝。
 「GTは不得手なのに…」と思いつつも、「だから、こんな時期に台風が、
 それも突然発生したんだ」と勝手に納得した。

3.今週は、GTもひと休み。ハンデのGUアルゼンチン共和国杯がメイン
 である。
 東京の芝2400mは、中距離馬でも対応できるが、わずか100m違い
 の東京の芝2500mは、ステイヤーの領域である
。  "たった100m"で、どうしてそうなるのか。
 もちろん、「わかりません」というしかない。
 ステイヤーとは、長距離で能力を発揮する馬のことだろうが、要するに
 スタミナのある馬である。いうまでもなく、スタミナは計算不能で、
 外見的に判断するより、ほかに方法はない。
 長い距離での実績だけが頼りだ。
 もう1つ、このレースには条件がつく。ハンデ戦である。ハンデ戦は
 "救済レース"ともいわれ、実績不足でも、ハンデが軽ければ台頭してくる。
 しかし、ハンデが重いからといって、勝てないともいえない。
 「ハンデからすると、何キロぐらいが有利か?」などと、つい調べてみた
 くなるが、それよりも、積分ハンデを見たほうが有意義だろう。
 積分ハンデは、平均の馬を54キロとしている。その54キロ前後の馬の
 活躍が、ハンデ戦では最も多い。
 今回、これでスバリといくかどうかはわからないが、ハンデ戦攻略の1つ
 の方法として、記憶していただければ、述べた甲斐があるとはいえる。




(トータライザー公式サイト … 文 柏木次郎)




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