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競馬交差点2007年12月21日

今週のテーマ
1.年末
2.有馬記念




1.気が付けば年末である。
 年末は必ずやってくるもので、あらためてどうこういうものでもないが、
 なぜか、こう寒くなってくると「今年も終わりだな…」という感想を抱
 いてしまう。このところ、異常気象で、暖かい冬などというのもあった
 が、今年はきちんと寒くなった。
 そういえば、余談だが、最近は気象庁も慎重で、長期予報も曖昧な表現
 が多くなってきた。はっきりものをすわずパーセンテージで表現するよ
 うになってきた。「気象衛星を飛ばせば、もっとはっきりする」はずだ
 ったのだろうが、そう簡単ではなかったようだ。
 この夏は"冷夏""猛暑"の予報を出しては引っ込めるかたちになったもの
 だから、だいぶこたえたのかもしれない。でも気象庁を責められない。
 結果が"わからないからこそ"の予想であって、わかっていたら"予想"で
 はない。
 それはさておき、体のほうで「こりゃ、寒いぞ」と感じるようになり、
 何となくもの悲しくなり、カレンダーを見れば、年末までの日数がない
。  そこで、「ああ、今年もお終いだな…」となってくる。寒さが年末の感
 慨と結びついているのだろう。
 有馬記念が盛り上がるのも、年末の感慨と無縁ではないだろう。ただ、
 ここ数年のGT(冷静に見るとGTに限らないが…)は、やれば万馬券
 という状態だったから、宝くじを買っているようなもので、"運がよけれ
 ば当たる"という面が強かった。昨年の有馬記念は、「ディープインパク
 トで決まり」とはいえ、「2着は、またヘンテコな馬かなあ…」と考え
 ざるを得なかった状況にあり、「今年の大一番も宝くじか…」と、いさ
 さか嘆かわしく思っていた。
 しかし、今年秋のGTは、強いと思われる部類の馬が順当に勝ち、有馬
 記念も「今年のナンバー・ワンを決めるレース」という期待が戻ってき
 た。その期待にたがわぬ大一番となることを望むばかりである。

2.さて、有馬記念。
 これまで今年、もっとも活躍したのはアドマイヤムーンである。宝塚記
 念、ジャパンカップを制し、目下のところナンバー1・ホースであるこ
 とは、実績からいえば間違いないところだと思う。そのナンバー1は、
 引退して有馬記念に不参加である。
 その次は、メイショウサムソンでいいだろう。春と秋の天皇賞を制覇し
 て、実績的にはアドマイヤムーンに並ぶも、宝塚記念とジャパンカップ
 で、いずれもアドマイヤムーンの後塵を拝してしまったのだから、つま
 りナンバー2である。
 ナンバー3は、ポップロックだろう。芝2000m以上の古馬GT(牝
 馬限定を除く)は4つしかない。それをアドマイヤムーンとメイショウ
 サムソンが分け合ってしまったから、この両馬以外に長めの距離での今
 年のGTタイトルをもつ馬はいない。その長めのGTで、つねに両馬と
 差のない競馬をしたのはポップロックである。
 見方はかわって、今年、最も話題になったのは3歳牝馬ウオッカである。
 牝馬がダービーを制したのは、確か64年ぶりのことと思うが、それを
 やらかしたわけである。"にもかかわらず"というのは、いささか酷だが
、  宝塚記念、ジャパンカップ、さらに3歳牝馬限定の秋華賞でも、華々し
 い活躍はなかった。冷静に見ると、妙な馬である。
 ウオッカより、来年にかけての期待を込めたいのはロックドゥカンプで
 ある。5戦4勝で、つまり前走の菊花賞3着まで負け知らずだが、4連
 勝中はだいたい先行していたのに、菊花賞だけは後方待機になってしま
 った。これが菊花賞における敗因と思っている。新旧交代劇が見られる
 のも、有馬記念の特色の1つで、そうなると、ここで台頭するに最もふ
 さわしいのはロックドゥカンプではなかろうか。
 有馬記念は、その一年の総決算レースといわれる。一年の実績にたがわ
 ぬ馬が勝つか、来る年の大黒柱になる馬が勝つか、そうあるべきだろう。
 ファンに「いいレースだった」と納得させるようなレースになることを
 望んでいるのは、一人、筆者だけのことではないだろう。

最後に。
今年も一年、ご愛読ありがとうございました。
来る年が、皆様方にとって、幸多き年となりますことを、心からお祈り申
し上げます。

なお、来年は1月5日東西の金杯からスタートです。シリーズ"数値予測"
は、今回はお休みさせていただきました。次回再開いたします。




 (トータライザー社の唯一の公式サイト/ホームページです。
  トータライザー社では、これ以外にウェーブ・サイトは運営しており
  ません。このホームページの文章は、柏木次郎が担当しております。
  なお、"セオリー・ホルダー"、"レース予想"という名称がときどき文
  中にでてきますが、これはメール版"ニュー・トータ"のコラムです。
  駅売りのトータライザー紙には掲載しておりません)



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