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競馬交差点2008年2月2日



今週のテーマ
1.春のGT、まずは1勝
2.シリーズ"数値予測"第13回

1.フェブラリーステークスは、先週、本稿で触れた馬のワン・ツー・スリー
 で決着。レース予想は、ワイルドワンダーを重視したので、3連単は逃したが、
 3連複は当たり。馬連、馬単は、以前から述べているように2軸方式なので、
 いずれもヒットした。
 つぎのGTまで、しばらくの間があり、フェブラリーステークスが、春のGT
 シリーズ1つであるというイメージはもちにくいが、とはいえ、幸先よくヒット
 して、「昨年秋のGTシリーズ同様の好成績をあげられるかもしれない」とそん
 な期待をいだかせてくれる結果になった。
 勝ったヴァーミリアンは、国内では、もはや敵なしの状態。ドバイへの挑戦を目
 論んでいるようだ。しかし、渡海する前に、難敵がたちはだかる。現在、散発的
 に発生している馬インフルエンザだが、これが収まらないようだと、外国からは
 「来るな」といわれているそうである。
 インフルエンザに終焉はない。全頭検査が大変だというなら、それに代わる手だ
 てを考えるべきであり、かつ軽視しないことである。外国から「来るな」といわ
 れれば、「ハイ、わかりました」といわざるをえないが…。
 話は変わるが、今年は"アドマイヤ"の馬たちの快進撃が目に付く。先週の京都記
 念などは、1着はアドマイヤオーラ、2着アドマイヤフジで、あるスポーツ紙な
 どは"アドマイヤ記念"などと結果を報じていたが、新春の金杯以来、わずか2ヶ
 月で、アドマイヤオーラ、アドマイヤフジ、アドマイヤモナークの3頭で、GU
 2勝2着1回、GV2勝2着1回という好成績をあげてきた。
 1月半ばから2月半ばにかけて行われたメインは、その大半がクレイジーな結果
 に終わったといっても過言ではないが、"アドマイヤ"の馬が活躍したレースでは、
 案外に波乱が少なかった。今後の古馬GT戦線に、関係のありそうな出来事とい
 えよう。

2.しばらく、GTもないので、数値解説をつづけたい。4月になれば、GTラッ
 シュになる。そこでは、今度、シリーズを休むことになるので、ここで一所懸命
 やっておきたい。
 シリーズ第12回で述べたように、JRAに所属する馬は、基本的に標準の勝率
 をもった馬によって構成されている。例外になるのは、未勝利であるが、実は、
 その未勝利でも、"まだ標準にある"馬だけが、出走できる格好になっている。
 標準であることを、トータでは、期待確率で"N"として示すことにした。Nとは、
 ニュートラルの略で、初期の状態、あるいは中立の状態といったイメージである。
 トータライザーを見ると、たとえば未勝利や古馬の500万下という最下級条件
 では、Nの馬がズラリと並ぶ。「Nばかりで、区別がつかず、意味がないだろう
 が…」と思う読者もいるはずだが、もともと標準の状態の馬たちで構成されてい
 るのが最下級条件なのだから、そうなるのは当たり前のことなのである。
 標準を起点に考えると、3つの態様が考えられる。
 われわれが最も考えやすいのは、標準から抜けだして、上昇していくことである。
 強い馬が、1つずつ勝ち進んで、クラスをそしてグレードをあげていく。競馬で
 想像する典型的なかたちである。しかし、これは少数である。
 最も多いのは、現状維持派だ。500万下なら標準で、クラスが上がるごとにハ
 ードルは少しずつ高くなるが、「とにかく、抹消されず、現役でいられればいい」
 というタイプが、数としては最も多い。裏返して見れば、これらがたくさんいるか
 ら、1つのレースの頭数が16頭などと十分なものになる。
 3つめは、標準から下降していく馬たちである。登録抹消候補である。しかし、そ
 の登録抹消候補の中に、敗者復活組が存在する。見方によっては、現状維持派にも
 なるが、明らかに「そろそろ、ジ・エンドだな…」というクチなのに、巻き返して
 くる馬がいる。標準状態で"勝つ"というタイプとは、明らかに違う類型である。
 この3者が、入れ替わり立ち替わり勝者になる。だから、競馬は難しいのだが、こ
 のあたりの構造を、事実として把握することが、予想の基本でもあろう。






 (トータライザー社の唯一の公式サイト/ホームページです。
  トータライザー社では、これ以外にウェーブ・サイトは運営しており
  ません。このホームページの文章は、柏木次郎が担当しております。
  なお、"セオリー・ホルダー"、"レース予想"という名称がときどき文
  中にでてきますが、これはメール版"ニュー・トータ"のコラムです。
  駅売りのトータライザー紙には掲載しておりません)



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